Azure Stack をサイジングする
azurestack
Published: 2018-12-05

はじめに

本エントリーはMicrosoft Azure Stack Advent Calendar 2018の5日目です。

本日のエントリでは、Azure Stack のサイジング方法について説明します。

仕組みが使うリソース

Azure Stack の利用者は、Azure Stack を構成する Host Node のリソースの全てを利用できません。Host Node 上に、Azure Stack という仕組みを成立させるための Virtual Machine が動作するためです。

これらの Virtual Machine を Infrastructure Role Instance と呼びます。Infrastructure Role Instance の一覧は次の通りです。

名前 役割
Azs-ACS01、Azs-ACS02、Azs-ACS03 Azure Stack ストレージサービス
Azs-ADFS01、Azs-ADFS02 Active Directory Federation Services
Azs-CA01 内部で利用される認証機関
Azs-DC01、Azs-DC02 内部で利用される Active Directory、NTP、DHCP
Azs-ERCS01、Azs-ERCS02、Azs-ERCS03 Emergency Recovery Console
Azs-NC01、Azs-NC02、Azs-NC03 ネットワークコントローラ
Azs-Gwy01、Azs-Gwy02 テナントで利用される VPN サービス
Azs-PXE01 Host Node のための PXE サーバ
Azs-SLB01、Azs-SLB02 SLB MUX
Azs-Sql01、Azs-Sql02 内部のデータストア
Azs-WAS01、Azs-WAS02 ポータルと ARM(管理者向け)
Azs-WASP01、Azs-WASP02 ポータルと ARM(利用者向け)
Azs-Xrp01、Azs-Xrp02、Azs-Xrp03 各種リソースプロバイダ

参考:仮想マシンのロール

これらの Infrastructure Role Instance は、合計で124 vCPU、208 GB のリソースを利用します。また、PaaS をインストールすると、PaaS の仕組みを動作させるための Virtual Machine が動作します。これらの Virtual Machine も Host Node のリソースを利用します。その分だけ、利用者の使えるリソースが減ります。

計算ツール

上記以外にも、Host Node としての機能を動作させるためのリソースや、可用性のための余剰を考慮する必要があります。考慮すべき事項は、Microsoft のガイダンスは次の URL に記載されています。

参考:

すべての考慮事項を踏まえたうえで、利用者として必要なリソースが動く Azure Stack を選定するのはしんどいです。「そんなこともあろうかと」ということで、Microsoft は、Azure Stack Capacity Planner という 便利 Excel をリリースしています。この便利 Excel に次の情報を入力すると、Excel が考慮事項を考慮したうえでお勧めスペックを表示してくれます。ただしあくまでも参考です。

  • 購入予定の Integrated systems のスペック
  • 動かしたい Virtual Machine の種類と台数

なお、この Excel では vCPU と物理コアの比率が 4:1に置かれています。ゆとりをもった収容率にしたい方は、2:1にするとよいでしょう。

まとめ

本エントリでは、Azure Stack をサイジングする方法をお話ししました。実際に購入する際は、Azure Stack Capacity Planner を参考にしつつ、OEM ベンダ様に相談しながらベストな構成を選びましょう。