Visioで構成管理

network
Published: 2011-08-04

 更新する資料が多くて困っていませんか?私は困っています。Visioのネットワーク図を更新した後に、Excelの機器管理台帳を更新するのが面倒で面倒で。。。。なぜ同じ情報を2度も入力しなければならないのか。。。

 色々と調べた結果、Visioのネットワーク図を更新するだけで済む方法を見つけたので、備忘の意味も含めてメモします。自宅PCにVisioが入っていないので、画面キャプチャはないです。。なお、使っているVisioは2007Proです。

その1:Ciscoステンシルへのデータカテゴリ追加

 まずは下準備です。本手順は図形データ機能を利用します。基本ステンシルにはデータのカテゴリが作成済みなのですが、Ciscoのステンシルなどのマスタシェイプには図形データのカテゴリが作成されていないので、一から定義します。

1:ファイル>図形を選択し、図形バーを表示

2:対象のステンシルのタイトルを右クリック>ステンシルの編集

3:データを追加したいステンシルを右クリック>マスタシェイプの編集>マスタシェイプの編集

4:対象シェイプを右クリック>データ>図形データ

5:管理したいデータのカテゴリを定義する

6:上書き保存し、シェイプの編集を終了

7:データを追加したステンシルのタイトルを右クリック>上書き保存

その2:対象機器へのデータ追加

 図形データのカテゴリを定義したステンシルを使い、ネットワーク図を作成します。その際に、各図形にデータを入力していきます。

1:表示>図形データウィンドウを選択し、ウィンドウを表示する

2:データを追加したいステンシルを選択し、図形データウィンドウで粛々と情報を入力する

その3:データをラベルとして表示する

 入力した情報を図面上に表示します。ネットワーク図にホスト名や型番、IPアドレスはつきものです。これらの記載に新しいテキストツールを使うのは時間の無駄です。データとして登録したのですから、それを利用してラベルをつけましょう。

1:ツール>アドオン>地図とフロアプラン>図形にラベルをつける

2:ラベル1~4で表示させたいカテゴリーを選択する

 表示されたラベルは、フォントの書式で変更可能です。表示位置はテキストブロックツールで変更します。

 なお、残念なことに、データのカテゴリは図面上に最大4つしか表示させられません。。。表示させるなら「ホスト名、IPv4アドレス、IPv6アドレス、型番」の4つでしょうか。図面上に表示できる数は限りがありますが、後述するレポートには全て含める事が可能ですので、構成管理したい情報は全で入力しましょう。

その4:データからレポートを作成

 先ほどデータとして入力した情報を利用してレポートを作成します。

1:データ>レポートを選択

2:新規を選び、集計したいカテゴリ用のレポートを定義する

3:作成した定義を選択し、実行する

 そうすると、良い感じの表が表示されるはずです。この表示順に合わせて構成管理台帳のフォームを作成しておき、表示された表を全コピー>値貼り付けすれば、綺麗な構成管理台帳の完成です。

 ネットワークの情報が変更になった際には、ネットワーク図の修正(お絵かき&データ)を行い、改めてレポート作成>フォームに全コピペを行うだけで、Excelの管理台帳が最新になります。ネットワーク構成を変更したら、ネットワーク図は絶対直しますよね??VisioとExcelを2度編集するよりは簡単だと思います。ネットワーク図と構成管理台帳に差異が出ちゃう現象も解消出来ますので、一石二鳥です。