Catalyst 2960をぷちL3SWにしよう

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Published: 2011-09-04

 Catalsyt2960シリーズといえばL2SWの代名詞ですが、最近のIOSとフィーチャセットによっては、ちょいとしたL3SWとしても利用可能なので遊んでみました。今回利用した機種は、Catalyst 2960S-24TS-Lです。

①SDMテンプレードの変更が必要

 ぷちL3SWに出来るのはLAN-BASEだけですが(LAN-Liteは不可)、そのままでは肝心の「ip routing」コマンド自体が入りません。「sdm prefer lan-routing」コマンドからの再起動でSDMテンプレートを切り替える必要があります。

②スタティックルートは16個まで

 17個目を入れようとすると「16個しか入れられねーよバーカ」みたいなエラーメッセージが出ます。

③InterfaceVlanがたくさん作れる&HSRPがしゃべれる

 ただのC2960だとIPアドレスの振れるInterfaceVlanは1つしか作れませんが、ぷちL3SW化させると16個作れます。当然、InterfaceVlanに対してHSRPを設定することも可能です。Catalyst2960S2台に設定したHSRPがちゃんと切り替わった時は、おもわず笑ってしまいました。

④Routed Portとしては使えず

 「これは無理だろー」と思いつつ、物理インターフェースの設定で「no switchport」を投入してみました所、見事に弾かれました。

⑤DynamicRoutingは無理

 「これも無理だろー」と思いつつ、グローバルコンフィグレーションで「router ?」を入れてみましたが、やはり後続の候補は表示されず。

何につかうんだろう

 検証していた時は、これまでのCatalyst2960には入るはずのないConfigが色々入ってちゃんと動いたので、かなり面白かったです。C2960上でHSRPの切り替わりログが表示されるとは。。。

 ですが、これって何に使うんでしょうね。。。小さな事務所など、C3550/C3750ほどのスペックはいらないけども、L3SWが欲しいみたいな時に使うんでしょうかね。。。Ciscoがどういうシーンを想定してこの機能を追加したのかイマイチ分りません。。。