ケーブル配線で注意すべきたった一つの事

DC network
Published: 2011-09-20

 #nwstudy vol2にustreamで参加しました。現地参加したかったのですが、懇親会分の費用が捻出できず諦めました。。ケーブル配線のプロがテクを披露したり、配線つっこみLTがあったりとレイヤ0が盛り上がった勉強会だったと思います。

 良い機会なので、レイヤ0に関する自身の教訓をエントリーにしたいと思います。

 ケーブル配線で注意すべきたった一つの事は、「他の機器のスペースを横切って配線しない」事です。この原則さえ守ればそれなりの配線が出来ます。

実践①:スイッチのケーブルは横に流す

 これかなり大事。基本中の基本です。スイッチから1U下のスイッチに配線する際にも横に流すくらいの気持ちで!

 ボックス型の装置が多いと思うので「横に流す」と表現していますが、実際には「機器に沿って流す」という表現が正しいです。シャーシ型のスイッチでモジュールを縦に挿すタイプ(Nexus7010やBrocade BigIronの大物)などは縦に流します。こうすれば、ケーブルが他の機器のスペースを横切ることはありません。

 他のスイッチやモジュールを横切ってケーブルを配線してしまうと、障害機を交換する際にアクティブなLANケーブルを抜線しなければなりません。壊れた機器を取り換える為に通信断が出るなんて目も当てられません。

 綺麗に配線されていますが、上から3台目のProCurveを交換する為には、2台目のケーブルを抜かないといけないような。。。。

 

 Extreamを交換する為には、パッチパネルから出ている光ケーブルを抜かないといけないような。。。

 なお、頑張れば装置の前面だけで横に流せますが、48ポートなど集積率の高いスイッチの場合はメンテナンス性が著しく損なわれます。そういった場合は、スイッチの上下にケーブルガイドを入れるか、スイッチのの上下のスペースを空けてケーブリングスペースにします。

実践②滝はダメ。絶対。

 ラック背面がケーブルの滝になっている方は多いかと思います。。。ケーブルの滝がカーテンとなりラックの排気効率が落ちますので、横に流してからねじりっこでネジネジしてあげて下さい。ラックの背面はケーブリングスペースではなく、サーバの排気スペースです。

実践③:配線スペースの多いラックを使う

 他の機器のスペースを横切らずに配線するためには、マウント位置以外のスペースが重要になります。電源ケーブルやTwinaxケーブルといった太いケーブルや、光ケーブルのように厳しく曲げられないケーブルを配線する為にも、ラックキングスペース以外の空間が沢山あるラックを借りるようにしましょう。これかなり大事。